<Header>
<Author: 張九齡>
<Title: 望月懷遠>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 月を望みて遠きを懷ふ>
<BookPage: 26>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
海上生明月，
 天涯共此時。
 情人怨遙夜，
 竟夕起相思。
 滅燭憐光滿，
 披衣覺露滋。
 不堪盈手贈，
 還寢夢佳期。
<End Poem>
<Translation>
海（うみ）のかなたから明（あか）るい月（つき）が上（のぼ）っているが、遥（はる）かに遠（とお）くにあって君（きみ）は、このわたしとこの時（とき）を同（おな）じくしていようか。人（ひと）としての情（じょう）を持（も）つ身（み）のわたしは、秋（あき）の夜長（よなが）をうらめしく思（おも）いつつ、一晩中（ひとばんじゅう）、君（きみ）を思（おも）う心（こころ）をかき立（た）てている。

ともし火（び）を消（け）しては、月光（げっこう）のあたりに満（み）ちわたるのをしみじみと美（うつか）しいとめでて、着物（きもの）もひろげては、それに触（ふ）れて夜露（よつゆ）がしとどであるのに気（き）がつく。月光（げっこう）を手（て）の中（なか）にいっぱいに満（み）たして、それを君（きみ）に贈（おく）るわけにはいかない。今（いま）はまた寝所（ねどこ）に入（はい）って、君（きみ）と会（あ）うことのできるよい日（ひ）を夢（ゆめ）に見（み）よう。
<End Translation>